『楽羊の弁明』
主文

 ── 樂羊魏將と為り...時に.

 樂羊為魏將攻中山 其子時在中山 中山君烹之作羹致於樂羊 樂羊食之 古今稱之 樂羊食子以自信 明害父以求法

 楽羊、魏の将と為りて中山を攻む。其の子、時に中山に在り。中山の君、之を烹(に)(あつもの)に作り楽羊に致す。楽羊之を食(くら)ふ。古今之を称(あ)ぐ。楽羊、子を食ひ以て自ら信ず。明かに求法を以て父を害す。


 楽羊が魏の将軍となって中山国を攻める。ちょうど彼の子が中山にいた。中山の君主がそれを釜茹でに処し、煮込み汁にして、楽羊に送り付ける。それを楽羊は食った。これが昔より今に至るまで取り沙汰されている。楽羊はわが子の死を自分に言い聞かせるために食ったのである。その方法として父である自分を毀損していることは明らかだ。

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