Nostalgi. jp

『ノスフェラトゥ』

このページの構成

【概要】

制作: 1979年
 国: 西ドイツ
元祖: 1922年
監督: W. ヘルツォーク
出演: クラウス キンスキー
  : イザベル アジャーニ
備考: F. W. ムルナウ監督『ノスフェラトゥ』のリメイク。

【解題】

  【 新型吸血鬼 】

 1979年の映画『ノスフェラトゥ』は西独の巨匠ヴェルナー ヘルツォーク監督による吸血鬼作品です。
 1922年に自国で制作された同名映画のリメイクでした。
 元祖『ノスフェラトゥ』はもともとドラキュラ伯爵を主人公にするつもりだったといわれますが、小説ドラキュラの著作権者から拒否されたそうです。
 ちなみにドラキュラばかりが吸血鬼なのではありません。
 ドラキュラは近代19世紀末の小説です。
 モデルは異教オスマン軍に対する残虐行為で鳴らした中世ルーマニアの領主だったとほぼ特定されていますが、また吸血鬼伝説と無縁だったことも判明しています。
 ヨーロッパの吸血鬼伝説は近代19世紀末の小説や中世の残酷貴族とは別に古くから広まっていたようです。
 いわば小説ドラキュラは古来民間に眠っていた吸血鬼伝説を吸い上げた文学作品でした。
 その成功で吸血鬼は中世ヨーロッパ支配階級の血を引く高貴な人物像に上書きされます。
 吸血鬼も近代化を遂げました。
 映画『ノスフェラトゥ』も初めはモダンな吸血鬼に食指を動かしたといわれますが、なにしろドラキュラ著作者ブラム ストーカーの未亡人から使用許可が下りません。
 そこで原作ドラキュラが題材とした古来の吸血鬼伝説を見直します。すると成功の隠で忘却されてしまった重大な悪癖が見つかりました。
 ドラキュラといえばアダルトな恋愛ロマンスの主人公さながらに描かれてしまうこともあります。しかし本来は古い化け物ですから病気とともに現れる疫病神の役割も振り当てられていたに違いありません。
 そうした不潔な本性は吸血被害に遭う美女の心をも魅惑する洗練された近代吸血鬼がイの一番に水に流したい汚点です。
 映画『ノスフェラトゥ』は反対に、世界を疫病で汚染する悪鬼として、ドラキュラの著作権に抵触しないような吸血鬼を世に問いました。作品名のノスフェラトゥとは病気を意味する古いギリシャ語に基づくようです。
 しかしそれでもブラム ストーカーの妻に告訴され、作品は公開禁止、フィルムに破棄処分が下ります。
 幻の名作となった1922年版はほとぼりが冷めてから復元されてヘルツォーク監督の目に留まったようです。
Apr 29, 2020 - サイト管理人

 ─ Nosferatu (1979) - trailer ─



下の ▶ « Nostalgi Mail » より送信します。
● 作品名、【概要】、【解題】は必須です。
● 画像・楽曲などのコンテンツ・ファイル添付は任意です。




Wikipedia によると——

▶  | 映 画 | ▶  | 俳 優 | ▶  | 監 督 |
▶  | 楽 曲 | ▶  | 歌 手 | ▶  | 作 曲 |
▶  | テレビ | ▶  | マンガ | ▶  | アニメ |
▶  | ゲーム | ▶  | 書 籍 | ▶  | 歴 史 |

▲ ページTop

inserted by FC2 system