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『カサブランカ』

このページの構成

【概要】

公開: 1942年
監督: マイケル⋅カーティス
主演: 
 ハンフリー⋅ボガート
 イングリッド⋅バーグマン
備考: 
 名ゼリフ集
● "Play it, Sam. Play ‘As Time Goes By’."
● "Of all the gin joints in all the towns in all the world, she walks into mine."
● "Here's looking at you, kid."
● "We'll always have Paris."
 (解題参照)

【解題】

 映画『カサブランカ』の舞台はこのページにカラー画像を3枚も掲載したようにモロッコ(北アフリカ)のカサブランカです。
 第2次世界大戦の時期、ナチス⋅ドイツの猛威を避けるヨーロッパからの亡命者の経由地になっていたそうです。
 ただしカサブランカ(北アフリカ)での物語が始まる前に、この映画はパリでの予備設定を持っています。
 主人公リック(ハンフリー⋅ボガート)はナチス侵攻直前のパリで悠長に遊び暮らしていましたが、美しいイルザ(イングリッド⋅バーグマン)と出会い、恋に落ちます。
 まるでおとぎ話のような、ボーイ・ミーツ・ガール。
 その恋人たちにもナチス⋅ドイツのパリ侵攻が迫り、二人はフランス領モロッコ、カサブランカ経由での亡命を図ります。
 しかし約束の時間にイルザは現れず、リックは折からの土砂降りに打たれながら、茫然自失のまま孤独でパリを去ります。
 そして彼はどこへ亡命するでもなく、未練たらしく経由地カサブランカでとどまり、そこに人の集まるバーを開業し、新しい暮らしを始めます。
 店の奥でひそかに禁断の賭場を開帳していた彼のバーはめざましく繁盛し、彼はカサブランカの紳士録に名を連ねるようになりました。
 ここから映画『カサブランカ』のフィルムが回り始め、かつてのパリでの謎めいたヒロインの立ち回りが解き明かされていきます。
 風雲急の第2次大戦、花の都パリの陥落、亡命の経由地フランス領カサブランカにひっそり息づく淡い期待、...紛争世界を股にかけるこの背景設定は──
 20世紀前半の米国でポスト・ロマン派とも言えるハード⋅ボイルド世界観がもてはやされたノーベル賞作家ヘミングウェイの小説群に感化されたものでしょうか。
 「それを演(や)るのよ、サム。『アズ⋅タイム⋅ゴーズ⋅バイ』を演(や)って」
 パリでの恋愛の日々がよみがえる ‘As Time Goes By’ 、リックには物凄い古傷をえぐりまわされる思いがする曲ですが、彼の店に現れたヒロインは悪びれもせずサムに演奏させます。
 「世界に星の数ほど店はあるのに、彼女はおれの店にやってきた (訳: Wikipedia)」
 春や昔の春ならぬ……、カサブランカより先へ進めなかったリックの眼には運命の赤い糸が極細ながら未だピンピン張っているようにでも見えたのでしょうか。
 しかしイングリッド⋅バーグマン演じるヒロイン、若く美しかったイルザにはもともと別のパートナーがいました。ナチス⋅ドイツに盾突く社会運動の闘士です。
 そのパートナーと生き別れになり、さらにその人の死亡説も耳にして、彼女は未亡人の心境でパリにいました。
 そして新しくリックと出会い、たちまち恋に落ちたのでした。
 ところが彼女はカサブランカ行きの直前、元パートナーの生存を知るや、一言の別れの言葉もなくリックとの待ち合わせを反故にして、当然のように元のサヤに納まってしまったのです。
 そのうえカサブランカで再会した後も、リックにとって恋敵であるパートナーのためにリックの助力を求めます。
 極度に美化されたリックの思い出とはおよそかけ離れた現実的すぎる女狐キャラクター。
 「君の瞳に乾杯 (訳: 通例)」
 撮影が完了すると、ヒロイン役を務めた名女優イングリッド⋅バーグマンは不満たらたらだったそうです。
 「僕たちの、心の中には、パリがある (訳: Wikipedia)」
 カサブランカでの再会からラスト⋅シーンまで、アレッ? アレッ? と疑問符が飛び交うような迷作ですが、口々にダメ出ししたという出演陣の予想にも反し、思いもよらず、映画『カサブランカ』は大当たりします。
 周知のとおり、ついにはボギー伝説さえ生まれました。
 ですから少なくとも20世紀の歴史を知る上では一見の価値があるのでしょう。

May 3, 2016 - サイト管理人

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【 As Time Goes By 】(sample)
 by Carly Simon - 1987,

 sing: Carly Simon,
 harmonica playing: Stevie Wonder,

※ 音量にご注意ください。
【 As Time Goes By 】
 by Sam - Dooley Wilson

 write: Herman Hupfeld - 1931,
 sing: the character Sam in the movie

※ 音量にご注意ください。
【 Casablanca 】(sample)

 by Bertie Higgins - 1982,

※ 音量にご注意ください。
【 Key Largo 】(sample)

 by Bertie Higgins - 1981,

※ 音量にご注意ください。

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