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「鳴り物入り商法」

このページの構成

【概要】

名称: 呼び名の由来は【解説】参照
業種⋅職種: 広告⋅宣伝⋅販売
歴史: 販売競争に準ずる
備考: 

【解説】


 鳴り物入り商法、別称ではチンドン屋商法といいます。またはパイドパイパー商法(邦名: ハーメルンの笛吹き男)。あるいは賑やかし商法。
 近世、旅芸人一座は芝居を打つ土地に着くと、宣伝のため、芝居小屋入りするまでの道中にぎやかな鳴りもので囃し立て、土地の人の耳目を集めました。
 そうした登場方法を鳴り物入りと言い、また、旅芸人のその先触れの賑やかしはチンドン屋という専門の広告・宣伝業となります。
 近代初頭、ルネサンス期のイタリア。ちょっと意外な人物がその鳴り物入り商法で一稼ぎしました。
 物理学者ガリレオ・ガリレイです。
 彼の商材はガリレオ式望遠鏡でした。望遠鏡自体は彼以前に発明されていましたが、ガリレオはそれを天体観測に適合するよう改良し、大量に製造・販売して儲けます。
 その一方で、彼はコペルニクス地動説をやけに熱心に支持しました。当時、コペルニクス説に賛同した人はガリレオのほかにも多かったのですが、今日ではガリレオが広めたことになっています。
 実際、人類に地動説を定着させた最大功労者はガリレオなのかもしれません。彼の地動説は当時から世間への影響がはなはだしいとされ、彼は異端説流行の首謀者であるかのごとく宗教裁判にかけられて有罪を宣告されてしまいます。
 数百年後になって教会はガリレオ裁判の決定を覆しますが、それでなくても、現代ビジネス学で見ると、ずいぶん観点のずれた裁判だったと言わざるを得ないでしょう。
 李下に冠を正さず ──中国の故事成語
 ガリレオ自身にそんな深謀遠慮があったにせよなかったにせよ、彼は衝撃的な地動説で世間の天体観測意欲を煽り立て、そのトレンドに乗せて天体望遠鏡を大量に売りさばいています。
 強引に皮肉を言えば、見事な鳴り物入り商法です。
 「営利目的による妄説の流布」、そういう罪状にしておけば、異端尋問の判決ももうすこし長持ちさせられたでしょう。
 ガリレオは若くして経済問題に直面した貧しい学者だったそうです。そのうえ、教授職に就いても一般的な教授より格安の報酬しか得られず、給料という実ではなく社会的地位という名を得るだけで満足するしかなかったといいます。家庭教師はもちろんのこと、彼は学問研究と並行して食い扶持のためのいろいろな副業も手掛けねばなりませんでした。
 肩書として彼は歴史上最大の物理学者であり、本人も物理学者としか自覚していなかったでしょうが、現実には起業家や個人事業主のような商業活動もやっていたので、無意識に賑やかし商法を使ったとしても不思議ではありません。
 鳴り物入り商法、別称チンドン屋商法。今のWeb2.0時代になって、うなぎ上りに利用頻度が上がった商売戦術です。
 ちょっとニュース・アプリを開くと、一発センセーションを巻き起こしてやろうという鳴り物記事がとめどなく生成されています。

Aug 28, 2016 - サイト管理人




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